修司が名前と番号を読み上げて、麻由が黒板に書かれた番号を消して、私がそこに名前を書くことになった。 「15番、田村ー」 「たむらー」 「うわっ、俺一番前かよっ」 名前が読み上げられる度に一喜一憂するクラスメートたち。一方で私は最前列の席が私以外の名前で埋められたことにほっとしていた。