好きになっちゃだめなのに⁈〜極甘御曹司に溺愛されて困ってます〜

遊園地は日曜日のせいかそこそこ賑わっている…



取り敢えずあれに乗ろうぜ‼︎



陽ちゃんが指差した場所にはジェットコースターがあった…



私はクスッと笑ってしまう…



陽ちゃんはジェットコースターが苦手なのだ‼︎



「陽ちゃんジェットコースター苦手じゃん‼︎」



私が意地悪そうに言った言葉に陽ちゃんは「いつの話だよ‼︎もう昔の俺だと思うなよ」と言って虚勢を張っている‼︎



プッ!アハハ⁉︎



私はそんな陽ちゃんが面白くてつい笑ってしまった…



「やっと笑ったな‼︎」



そうやって歯を見せてニカっと笑う陽ちゃんは本当にいい奴だと思った…



陽ちゃんは昔からモテないわけではない…



高校の時などで言えば後輩の可愛い女の子から告白されて付き合っていたこともあるし、彼女だって人並みに出来ていた…



高校の時に陽ちゃんのお父さんである源蔵おじさんが倒れ、もうお店を閉めようか悩んでいた時に、陽ちゃんは自分が店を継ぐと言って、自分は進学もしないで高校卒業と同時に岡戸精肉店を継いだ…



大学卒業間近にお父さんを亡くし、クリーニング屋を継いだ私と境遇までそっくりで、私達は何かと通じ合うものがあるのだ…



2人共自分の家業を守るために走り続け、私達に自分のプライベートを華やかに充実させる暇なんてなく、ずっと走り続けてきた…



陽ちゃんは最も自分を理解してくれる同志のようなものなのだ…



陽ちゃんと私は全部の乗り物を制覇し、まだ乗っていないのは観覧車だけとなった…



「よし‼︎最後はあれだけだな」



観覧車を指さして陽ちゃんが私の手を引いて私を乗り場まで連れて行く…



いつになく強引な陽ちゃんに私は少し戸惑ったけど、私を元気づけようとしてくれてるんだなと陽ちゃんの優しさを感じた…