好きになっちゃだめなのに⁈〜極甘御曹司に溺愛されて困ってます〜

「君は可愛いなって意味だ…」



ポツリと言われた高城さんの言葉にも過剰に反応してしまい、私はまた顔が赤くなってしまう…



でも、その気持ちを誤魔化すように私は窓の外を見るフリして自分のドキドキする気持ちを誤魔化した…



内心はザワザワドキドキして心臓の鼓動を抑えるのに必死だった…



慣れてるんだろうなーと余裕の表情で運転を続ける高城さんにやはり手中にハメられているように感じて、私は強く心を持たなければと自分に言い聞かせた 



車は1時間くらい走って海辺に停められた…



眼前には海が広がり、季節はもう秋で少し肌寒さを感じるけど、砂浜まで押し寄せる波はザザーと心地よい音を立てて押しては引き、押しては引き…



眺めているだけで綺麗だ…



「凄いですよ高城さん‼︎海です‼︎こんなに近くで海見たの久しぶり」  



私は満面の笑みを向けて眼前に広がる海にはしゃいだ…



「さっき窓から海を見て綺麗だと言っていたから、連れてきて良かった。君は何にでも感動するんだな‼︎」


 
高城さんに言われて私は少し恥ずかしくなる…



ふと私はここ数年自分が全く遊びに行ったり、遠出していない事に気が付いた…



「大学を卒業する間近にお父さんが亡くなってから、ずっと店を切り盛りする為に走り続けてきたんです…たまの休みも友達と人気のスウィーツ店とか、美味しいお店巡りをするくらいで、全然遠出したり出かけたりしてなかったから、久しぶりの遠出で嬉しくて…」      



私はここ最近の自分の近況を話して少し恥ずかしくなる…



私は砂混じりになってしまったパンプスを脱いで裸足で砂浜を歩いた…



高城さんはそんな私を見て笑っている…



「君はその歳で結構苦労してきたんだな…遠出したければこれからいくらでも連れ出してやる」



えっ…それって…今日限りじゃないって事…



私は突然の言葉にドキリとして嬉しくなった…



ザザーと波が来て私の所まで来て撥ね、私のワンピースの裾は少し濡れてしまう…



キャッ‼︎



私は押し寄せる波に少しよろめいてしまった⁈



咄嗟に高城さんに抱き止められて、私達の顔と顔の距離が近付いて見つめ合う…



私はドキッとして咄嗟に視線を逸らした…



見つめていられない…



そんなに近くで見つめられたら、直ぐにでもクラっと恋に落ちてしまう…



ごめんなさい…と離れる私に高城さんはすまないと私から離れた…



「この前の時とは別人のようだな…」



君は元々綺麗だけど…



そうボソッと言われた言葉にえっ‼︎と過剰に反応してしまう…



「それってどういう…⁇」



私は何の言葉が聞きたいのか…恐る恐る訊ねた…



「着飾った君は綺麗だな…これだから女性は怖い…」



少し微笑みながら苦笑したように言葉を発する高城さんに私はまたドキリとしてしまった…