好きになっちゃだめなのに⁈〜極甘御曹司に溺愛されて困ってます〜

連れて行かれたのはスタイリッシュな雰囲気の和モダンな和食のお店だった…



一応林野クリーニングと印字してある粗末なエプロンは脱いだが、中に来ている服も何の気合も入っていないズボンとパーカーような着飾ってない酷い格好だ…



私はせっかくの綺麗なお店なのに恥ずかしくて仕方なくなった…



「私…こんな格好で…」



気にせずにはいられなくて恥ずかしくて言った言葉にも、「急に誘ったのは俺だ。格好は気にしなくて良い」とやっぱり紳士的に言われて、私の胸はキューンとしてしまった‼︎



席に案内されたのは個室で、私たち2人以外誰の目にも触れない環境だった



私はそんな細やかな配慮にもやはりキューンとしてしまった…



「まず、君の事を教えてもらいたい。名前以外何も知らないからな‼︎」



そう聞かれて私は目の前にいる人が高城さんだと言う以外何も知らない事に気づき、ハッとした…



私達は大してお互いのことを何も知らず、今ちゃんと自己紹介をすると言う真っ新な状態なのだ…



連絡が来たというだけで舞い上がっていたが、よくよく考えるとおかしくなってしまった…



「改めまして、私は林野美空と言います。年は25歳です。一応家業の林野クリーニング店を継いでいます」



そうはっきりと言った言葉にも恥ずかしさを感じでしまい、言った後にそこにあった素敵な薩摩切子のグラスに入った水を一口ぐいっと飲んだ…



「そうか。君はまだ25歳なのか。思っていた通り若いな。私は高城征吾《たかしろせいご》だ。歳は今年で30だ。一応高城グループの専務取締役をしている」



えっ⁉︎専務取締役⁈



あの高城デパートや高城ビルを束ねる高城グループの専務⁈



私はもしかしたら?と少し予想はしていた事が現実になり、驚くのを通り越して腰を抜かしそうになってしまった‼︎



「あの…それ嘘じゃないですよね⁈実は私を驚かせたくてドッキリみたいな…」 



私は信じられなくてつい真剣な眼差しで高城さんを見てしまう…



高城さんは面白いものでも見るように笑い出してしまった…



笑った顔も紳士的で素敵だなとまたキュンとしてしまう…