ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。

 「...先生。あの…私、如月先生のこと…尊敬してます!」

 
 ふいに、美亜の口から、そんな言葉がこぼれ出た。


言った本人も、びっくりしている。如月先生は、少し目を見開いた後、穏やかに微笑んだ。


 
 「ありがとうございます、叶さん。私もあなたのような生徒に囲まれて、毎日がとても楽しいですよ。特に、生徒会の皆さんはいつも賑やかで...。」
 

 「あはは、そうですよね。明里とか、直人とか、弘美とか...。みんな、個性豊かで。」


 「ええ。でも、そんな皆さんの中心にいる叶さんはいつも冷静で、頼りがいがあります。会長として、大変なこともあると思いますが応援していますよ。」

 
 「ありがとうございます!」

 
 美亜は、思わず満面の笑みで答えた。


如月先生の応援は、何よりも心強い。


そうこうしているうちに、明里が、カエルのおもちゃを手に、二人の元にやってきた。


 「美亜ちゃん、如月先生!カエルさんが、新しい歌を歌ってるよ!聞いてみて!」
 


 「カエルの歌?町田さん、それは演劇の練習のことですか?」
 

 「ううん、本物のカエルの歌だよ!きっと、今日の練習の成功を祝ってくれてるんだ!」
 


 「...そうなんですか?」

 
 如月先生は、明里の言葉に優しく微笑みながら不思議そうに頷いた。



美亜は、そんな二人の様子を見て、なんだか安心したような、それでいて少し寂しいような複雑な気持ちになった。



如月先生への片想いは、これからも続くのだろうか。


いや、それよりも、まずは文化祭の演劇を成功させなければ。美亜は、心の中で決意を新たにした。



如月先生の励ましを胸に、美亜は、ジュリエットとして、そして一人の女性として成長していくことを誓った。



その瞳には、静かな決意の光が宿っていた。