ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。

美亜は、慌てて否定した。しかし、その動揺は、明里の天然ボケによって、さらに加速することになる。
 

 「暑い?でも、今日はそんなに暑くないよ?むしろ、カエルさんが元気に鳴いてるから、涼しいくらいだよ?」
 

 「カエル...?明里、それは、ロミオ役の男子たちの騒ぎのこと...?」
 

 「うーん?カエルさんは、みんなでワイワイしてるのが好きなんだよ。だから、きっと、ロミオ役の男子たちも、みんなで仲良く決まるんじゃないかな?」
 

 「仲良く...?それは、どうなんだろうね...。」

 
 美亜は、男子たちの熾烈な(そしてギャグ満載の)争奪戦を思い出し、半信半疑だった。



しかし、如月先生の言葉を胸に、美亜は、この騒がしいクラスの中で、精一杯、ジュリエットになりきろうと決意した。


ロミオ役が決まらなくても、美亜自身がこの物語を、そして文化祭を最高のものにしてみせると。



美亜の決意は、静かに彼女の胸の中で燃え上がっていた。



それは、まだ誰にも知られることのない小さな恋の始まりでもあった。