「...まさか、眼鏡を外すとこんなにも話し方が変わるなんて...。」
美亜は、目の前の光景に、まだ戸惑いを隠せずにいた。
眼鏡を外した佐藤くんは、先ほどとは打って変わって、まるで時代劇から飛び出してきたかのような、威厳に満ちた、そしてどこか荒々しい口調で話し始めたのだ。
「そこの女子、近う寄れ!我が話を聞くが良い!」
「だから、女子とか近う寄れとか、そういうのやめてくんない?いつの時代よこれ?!あんたのジェネレーションどこに置いてきた?!」
「なに、貴様、生意気な口をきくか!この佐藤次郎三郎正宗めが、貴様の首を、えいっ!」佐藤くんは、冗談めかして手を振り上げた。
美亜は、咄嗟に身をかわした。
「きゃぁ!危ないでしょ!もうっ、っていうか何なのよ、その話し方!」



