ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。

佐藤くんは、観念したように深呼吸をした。「それは...。」


 佐藤くんの「克服したいこと」。


それが一体何なのか、生徒会メンバーは皆、首を傾げていた。


真面目で模範的な生徒である佐藤くんが、一体何を克服したいというのだろうか。


まさか、テストで100点満点を取ることが難しくて、とか、そういうレベルの話ではないだろう。



 「まあ、何でも話してみて。生徒会は、学園のあらゆる悩みを解決する場所だからね!」




美亜は、いつもの調子で佐藤くんに促した。



しかし、佐藤くんは言葉を詰まらせ、眼鏡をそっと指でなぞった。


「その...本当に、お話ししても大丈夫でしょうか...?」



「もちろん!明里だって、カエルをつまようじでつつくのが好きだって、この前生徒会で告白したんだから、秘密は守るよ!」



明里は、屈託のない笑顔で佐藤くんを励ました。




しかし、その「カエルをつまようじでつつく遊び」という告白自体が、既にかなりの奇行なのだが、明里自身は全く気にしていない様子だ。



 直人は、鏡に映る自分の顔を見ながら、「ふむ、俺のように完璧な人間には、克服すべき課題など存在しないのだが...強いて言うなら、俺の美貌に嫉妬する者たちをどう慰めるか、くらいのものだな。」と、またもやナルシスト全開の発言を繰り返している。




弘美は、コントローラーを握りしめたまま、「克服したいことかー。私は、このラスボスを倒したい!ってのは、よくあるな。佐藤くんは、なんか特殊能力とか隠してたりするんじゃないの?例えば、普段は眼鏡かけてるけど、実は超能力者とか!」と、ゲームの展開のように想像を膨らませていた。



 佐藤くんは、そんなメンバーの言葉に、さらに緊張を深めているようだった。