「...これは、典型的な『状態異常:混乱』だな。敵の攻撃パターンは、BGM妨害と視界遮断。ただし、物理的な攻撃はない。つまり...」
弘美は、ぶつぶつとゲーム用語を交えながら、状況を説明し始めた。
応援合戦は、完全にミュート状態。
相手クラスのけたたましい音だけが、校庭に響き渡っている。
美亜たちのクラスの応援団は、呆然と立ち尽くすばかりだ。
このままでは、応援合戦は、相手クラスの圧勝に終わってしまうだろう。
「まずい...このままじゃ、俺たちの応援が台無しに...!」
直人が、珍しく焦った表情で言った。
明里は、煙の中で「みんなー!雪合戦しよー!」と叫んでいる。
「もう!明里、今は雪合戦してる場合じゃないよ!」
美亜は、必死に明里を落ち着かせようとするが、効果は薄い。



