そうだ、この旅は明里をはじめとする個性豊かな仲間たちとの、笑いと感動に満ちた旅。
「いいなそれ、味見しよう!このお菓子、レアアイテムの強化素材になりそうだし。」
弘美が早速お菓子に手を伸ばす。
「待って弘美、軽い冗談よ。これはピヨちゃんのお菓子なんだから、勝手に食べちゃダメでしょ。」
美亜は、弘美の手を制した。しかし、その顔には、もう怒る気配はない。
「ふむ、ピヨちゃんのお菓子か。しかし俺のような高貴な存在が口にしても、きっとその味は『至高』に昇華されるだろう。よろしい、一口だけ許してやろう。」
直人が、いつものポーズを決めながらお菓子に手を伸ばそうとする。
「直人、あんたはピヨちゃんのお菓子じゃなくて、鏡に映る自分に『至高』の言葉をかけてなさいよ。」
美亜は直人の手も優しく払いのけた。
「まあまあ美亜ちゃん。みんなお土産がおいしそうで、待ちきれないんだよ!それにこのお菓子、きっとピヨちゃんもみんなで一緒に食べたら、もっと喜ぶと思うよ!!」
「...そっか。そうかなぁ?ピヨちゃんもみんなのことが大好きだもんね。」
美亜は、明里の言葉に嬉しそうに頷いた。
生徒会室のピヨちゃんは、きっとこの賑やかな声を聞いているだろう。
「よし、じゃあみんなで少しずつ味見してみましょ。ただし、ピヨちゃん用だからほんの少しだけよ?」
「やったー!」
「了解!」
「ふふん、特別に許可しよう。」
生徒会メンバーは、京都のお土産の金魚用お菓子を、一つまみずつ、口にした。



