「修学旅行もいよいよ終盤ね...。なんだかあっという間だったわ。」
美亜は、新幹線の窓の外を流れる景色を眺めながら少し寂しそうに呟いた。
「そうだね...。もっとカエルさんと一緒にいられればよかったな。」
明里がどこか遠い目をして言う。
「...明里、祇園で出会ったカエルさんはもう京都のどこかに帰ったわよ。それに、お土産はちゃんと買ってきたから。」
美亜は明里をなだめるように言った。
生徒会室で待っている愛しの金魚、「ピヨちゃん」のために京都らしいお土産を探すのに一番苦労したのだ。
「ピヨちゃん、喜んでくれるかな?金魚のお菓子って、京都らしいものってあんまりないのよね...。京野菜チップスとかそういうのは食べられないだろうし。」
美亜は紙袋の中から、色とりどりの金魚用のお菓子を取り出し眺めた。
「美亜ちゃん、ピヨちゃんきっと喜ぶよ!だって美亜ちゃんが一生懸命選んでくれたお土産なんだもん。それに、ピヨちゃんもきっと京都の美味しいもの食べたいと思ってるよ!」
明里はピヨちゃんの気持ちを代弁するかのように、キラキラした瞳で美亜に微笑みかけた。
「...そうかな?ピヨちゃんは、明里の天然な所がお腹いっぱいになるから大丈夫だよ。このお菓子、ピヨちゃんにあげる前にみんなで味見してみようか?」



