ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。

 「あれー?明里ー?どこー?」

 「もしかして、この黄金の輝きに魅せられて金箔職人になるって言い出したんじゃないか?」

 弘美が冗談めかして言う。


 「まさか!明里に限って、そんな...。」



 美亜がそう言いかけた時、金閣寺の池のほとりで明里が何かに夢中になっている姿を見つけた。


 「明里!どうしたの?そんなところで。」



 美亜が駆け寄ると、明里は池に映る金閣寺の姿をうっとりと見つめていた。



 「わぁ...美亜、見て!この水面に映る金閣寺、すごく綺麗だよ!まるでもう一つキラキラした世界があるみたい!」


 「...本当だわ。綺麗ね。」



 美亜は明里の隣に座り込み、池に映る金閣寺の姿を眺めた。普段のドタバタした明里からは想像もつかないほど静かで幻想的な表情をしていた。


 「ねえ、美亜ちゃん。もし私がこの金閣寺みたいに、ずーっとキラキラしてたら直人みたいになっちゃうかな?」


 「...明里は明里のままで十分綺麗よ。キラキラしてるっていうより、温かい光を放ってる感じ。」

 美亜は、明里の頭を優しく撫でた。


 「えへへ、ありがとう!美亜ちゃん。」


 「それにしてもこの金閣寺、写真映えするな。
俺のSNSで『今日の俺』って投稿したら、きっと『いいね!』がたくさんつくぞ。」


 直人が、また手鏡を取り出して自分の顔を映しながら言う。


 「...とりあえず直人は、金閣寺じゃなくて自分の顔に夢中なのね…」


 美亜は、いつものようにツッコミを入れた。


 「まあ、どっちもキラキラしてるからいいではないか!」


 弘美が満面の笑みでそう締めくくった。



金閣寺の黄金の輝きは、彼らにそれぞれの心に響く忘れられない瞬間を与えてくれたのだった。