夜風が公園の木々を揺らし、葉の音がさらさらと響く。
隣に座る美咲の手はまだ俺の手を握っていて、温もりがじんわり広がっていた。
「碧ってさ……いつも明るいのに、こんなに悩んでたんだね」
美咲がぽつりとつぶやく。
その声は、優しいのに、俺の胸を深く突き刺した。
「……ごめん。隠してたわけじゃないんだ。
ただ、誰にも言えなくて…いう勇気がなかったんだ」
「ううん。言ってくれて嬉しいよ。
私でよかったって思う」
振り向けば、少し潤んだ瞳。
その瞳に映る俺の姿が、どうしようもなく愛しく感じて。
言いたかった。
「好きだ」って。
でも今、それを口にしたら、美咲の支えを独り占めするみたいで——卑怯だと思った。
俺の夢はまだ迷路の中だ。
美咲だって、彼女なりに悩みがあるだろう。
…だから“今は”、ただ隣にいたい。
「……ありがとな、美咲」
それだけを言うと、美咲はふっと笑って、俺の肩に頭を預けた。
心臓が暴れそうになるのを必死に抑える。
——そんな美咲を、俺は世界でいちばん好きになった。
でも…いや、だからこそ、この想いは、まだ胸の奥にしまっておく。
いつか、二人の悩みを乗り越えられたとき。
そのときこそ、ちゃんと伝えよう。
隣に座る美咲の手はまだ俺の手を握っていて、温もりがじんわり広がっていた。
「碧ってさ……いつも明るいのに、こんなに悩んでたんだね」
美咲がぽつりとつぶやく。
その声は、優しいのに、俺の胸を深く突き刺した。
「……ごめん。隠してたわけじゃないんだ。
ただ、誰にも言えなくて…いう勇気がなかったんだ」
「ううん。言ってくれて嬉しいよ。
私でよかったって思う」
振り向けば、少し潤んだ瞳。
その瞳に映る俺の姿が、どうしようもなく愛しく感じて。
言いたかった。
「好きだ」って。
でも今、それを口にしたら、美咲の支えを独り占めするみたいで——卑怯だと思った。
俺の夢はまだ迷路の中だ。
美咲だって、彼女なりに悩みがあるだろう。
…だから“今は”、ただ隣にいたい。
「……ありがとな、美咲」
それだけを言うと、美咲はふっと笑って、俺の肩に頭を預けた。
心臓が暴れそうになるのを必死に抑える。
——そんな美咲を、俺は世界でいちばん好きになった。
でも…いや、だからこそ、この想いは、まだ胸の奥にしまっておく。
いつか、二人の悩みを乗り越えられたとき。
そのときこそ、ちゃんと伝えよう。



