君だけが、私のホントを知っている。

あの時。
確か、小学六年生の時。
私は、みんなと仲良くなって楽しく過ごしてた。
学級委員なんかも、やってた。
あの時はみんなとずっと仲良くしていたいな、と思ってた。
この友情を信じて疑わなかった。

なのに。

「なあなあ横山ー!俺昨日見ちゃったんだよなー!!お前さ、春川のシャーペン奪っただろー!」
「え?奪ってないよ?」
「だってだってなんかごそごそしてたじゃん昨日の放課後!!」
「それは美奈に借りてた消しゴムを返してただけで、、、。」
「えぇ?ほんとぉ?お前の筆箱見せてみろよー!」
「え、?でも、私は美奈と同じ、、、」
「ほらあった!これ春川のお気に入りのシャーペンだろ?いっつもみんなに自慢してたやつ!!」
「だからそれは、、」

「え、遥香ちゃんまじで美奈ちゃんのシャーペン奪ったの?」
「あり得ないー」
「あんな人が学級委員なんてうちのクラス崩壊確定やんwwwww」

周りが、どんどん信じていく、、、。
私は、なんもやってないのに。
そのシャーペンは、私と美奈でお揃いにして買ったから、おなじのがあるだけなのに。

あ。美奈に言ってもらえばいいんだ。
お揃いだから遥香はなんもやってないよ?って。

「美奈、、!」

「あーーーっ!!それ、私が昨日一生懸命探してたやつ!!遥香、奪ってたの!?あり得ない、、、!」
「え?でも、このシャーペンはうちら二人でお揃いにしたやつでしょ、、?」
「え、何々急に。お揃いにした覚えないんだけど?勝手に理由作んないで?wwwww」

「遥香まじでやばくない?」
「あいつきもい」
「きらーい」

親友にも、クラスメイトにも裏切られた。
昨日まで「好き!」とか言ってたくせに。
あんなやつら、信じた私がばかだった。
もう、知らない。