僕は勘定を済ませ、店を出た。すると、女性は店の外まで追いかけてきた。


「え? ほかの人と同じに思われてるんですかね? 実は最近、私も人に裏切られてばかりだったので、人を傷つけるようなことは絶対にしないです。ましてや修二さんのように人の気持ちを汲み取れる優しい方をだなんて。せっかく、こうして何かの縁でお話しできたのに……普通にお喋りできる友達になりたかったです。短い間でしたがとても楽しかったです。ありがとうございました。幸せになってください」


僕は無視して、歩き続けた。途中、気持ち悪くなって、電柱に向かって嘔吐した。なんて自分が情けないのだろうと涙が出てきた。これでよかったのだ。きっと、もうこれで。彼女はすごく素敵な人だ。近年、僕が出会ってきた女性の中で、一番魅力的に感じるほどに、素敵な人だ。僕なんかとじゃなく、微妙だと言っていた彼か、はたまた別の人か。いずれにせよ、幸せになってほしいと心から願いたい。