昼過ぎまで寝ていた。もうほとんど夕方だった。


身体を起こし、ノートパソコンを片手に、僕は和霊公園へ向かった。途中、ファーストフード店へ寄り、フィッシュバーガーとポテトとコーラを買った。普段は注文しないラインナップだ。がっつりテリヤキバーガーでもよかったのだが、東屋で一人食べるなら、フィッシュバーガーだろうと、何の根拠も、捻りもなく、そう決めた。とどのつまり、フィッシュバーガーを選んだことに意味なんてない。ただ、何となくそんな気分だっただけのことだ。


もちろん、東屋には彼女はいない。日中ということもあって、周りでは子連れのファミリーが目立つ。小学生か、それよりもちょっと下の子供たちが元気に、公園内を駆け回っている。いつの時代になっても、この光景だけは変わらないのだろうと思った。僕も小学生の頃はここで、よく遊び、よく怒られた。同級生から鳥居に石を投げて上に乗ったら願い事が叶うということを教えてもらい、公園と神社の間の鳥居に、石を投げて遊んでいた。近くを通りかかった、竹ぼうき片手のおじさんに、罰当たりだと、こっぴどく叱られたことを今でも覚えている。


フィッシュバーガーを食べ終え、公園のゴミ箱にそれを捨てると、すぐそばで、小学生らしき子供たち5、6人に交じって、彼女がいた。水色のブラウス、水色のベストに、水色のコートを羽織り、ブラウンのロングスカートで、ブラウンのコインローファー姿で、地面にしゃがみ込み、何やら草をいじっている。


「何をしているんですか?」


そう声をかけると、彼女は顔を上げ、「シロツメクサ」と言った。


「四つ葉探してるってこの子たちが言うから、混ぜてもらってるの」


「そうですか」と僕も隣にしゃがみ込んだ。


「僕も探します。四つ葉のクローバー」