話し終わると私の目からは涙が流れていた。



「……そんなことが…ね……」


「うん。」


「ごめんね…1人で抱え込んで、辛かったよね...ずっとずっと気付いてあげられなくてごめんね……。」


「いいよ。彩夏が気にする事じゃないし。」


「でも…。辛い話させちゃって、本当にごめんね...」


「いいから…。気にしないで!! うちは元気だからさ♪♪」


頑張って笑顔を作る。これが今の最高の笑顔―。


彩夏、こんな話聞いてくれてありがとうね……。


「そういえばさ……くるみって、確か転校しちゃった子でしょ??」


「うん、そうだよ……。もう、メールとかのやりとりも終わっちゃったんだけどね…。自然消滅ってやつかな??」


そう。くるみはもう転校してしまったのだ。東京から、北海道に。
遠いから、会いに行きたくてもいけない……。正直、くるみが転校した直後は寂しかった。
でも、今は新しい親友も出来たし、それなりに楽しんでるけどね☆


「そっか…。あのさ、あたしはくるみちゃんの代わりになれてる??」


「えっ?! 代わり…??」


代わり…だなんてそんな。彩夏はくるみの代わりなんかじゃない。新しい、大切な親友だから―。


「彩夏は代わりなんかじゃないよ☆くるみとは違う、また新しい親友だもん♪」


「そっか…。 ありがとう、愛実!! 大好き♪♪」


そう言って彩夏は私に抱きついた。