君に届けたい想い

「わ、私は翼君と別れます!!!!」


「「ハァァァァ??????」」


二人ともしゃべった事は同じだった。


きっと私のいきなりすぎた発言に驚いているのだろう。


「だから、翼君と別れるって言ってるの。」


「ま、愛実…話が見えないんだけど。ちょっと詳しく説明してよ!!」


詳しく…か。


私も自分の気持ちがよく分からなかった。


だって私は二人とも好きだから。


だから思ったんだ。


どちらにも味方をしないって。


そして、どちらにも味方をしない方法と言って思いついたのが別れるという結論。


繋がりにくい話なんだけどね。


私はその結論について、何一つ嘘を付かず、正直に話した。


「お…おい愛実!! そんなの嘘だろ?!それじゃ俺が理想してた愛実の体はどうなるんだよ?!」


「「えっ?!　理想の体……??」」


「……あっ!!」


今…言ったよね??翼君…。要するに体目当てだった…と。。


「翼君…ホントに体目当てだったの?! 信じてたのに……。」


本当に私は翼君の事信じてた。なのに、なのに……!!


「フ、フンッ!! そんなに甘かったら世の中生きていけねぇんだよ!!!」


翼君から聞いた初めての暴言……。それはあまりにも私からは想像出来なかった言葉で。