君に届けたい想い

『あいつと別れておいで』 ムリ、だって好きだから。


『愛実を守るためでもある』 くるみには私の気持ち、分かんないじゃん。 守ってくれなくていいよ…。


『別れないならそれでいい』 だったら口出ししないでよ…。くるみにだって分からないことは
あるでしょ??


『被害に遭うのは愛実』 いいもん、私の人生だから。未来は私が変える。





――なんだ…結局、全部嘘じゃん!!


どうせ、自分に彼氏がいないから、嫉妬しただけでしょ??


あぁ~翼君に変なメール送っちゃったなぁ~。


でも、大丈夫だよね―。だって二人には愛の絆が―


~♪~♪~♪~♪~♪~


その時、メールが受信された音。




その音が、静かな部屋に響き渡る―。




大丈夫、どうせ返事は、“んなわけないじゃん”


その言葉なのに…どうしてこんなに胸がドキドキしているんだろう―。




ゆっくりと携帯に手を伸ばす。


なぜか、額にはに汗が…。


携帯を手に取り、受信ボックスを開く。


やっぱり相手は、翼君からだった。