これが正真正銘最後の恋

(今日も、ちゃんとできる)

そう思い込むように、ゆっくり息を吸った。

そのときだった。

視界の端に、
やけに新しい制服を着た男の子が入った。

一年生だろうか。
背が高くて、髪は少し無造作で、

でも、雰囲気は落ち着いていた。

私は特に気にせず、
また窓の外に視線を戻した。

……はずだった。