地獄で私と二人きり

 リタは生前、シスターとして女神に仕え、老若男女問わず困っていたら助ける、俺なんかに不釣り合いな少女だった。

 天使になるために生まれてきたみたいな、綺麗で優しいリタ。

 俺はリタを誰よりも愛して、幸せにして、守りたいと思っている。  

 …それなのに、リタのその優しさを利用して、リタともう一度生きようとしている。

 本来、俺1人が背負うはずのものを、リタにも背負わせている。  
 
 分かっている。俺は、リタと離れるべきだと。

 だからせめて、今世でのリタの姿を見て、終わりにするつもりだった。

 …俺が、リタから離れなければ、リタは幸せになれない。

 分かっていた…が、今世であった理沙を見た瞬間に崩れた。

 身勝手だ。巻き込んた側の俺が何を言っているんだ。

 そう、思いながらも…

 今世では、理沙を守りたい。理沙と…幸せになりたい。

 …理沙と、家族になりたい。
 
 理沙はきっと優しいから、許してくれるだろう。

 俺のわがままにも付き合ってくれるだろう。

 今世では、俺が…理沙を支える。

 それにふさわしい、男になる。

 理沙と離れること以外なら何でも聞いてあげる。

 だから、理沙といることだけは、許して…