地獄で私と二人きり

「…アレン」

 俺のことを捉える灰色の瞳は変わらなくて、サラサラした黒色の髪も変わらない。

 そばかすはなくなっていて、少しさみしい気持ちにもなったが、前世にはない堂々とした姿もとても美しい。

「カッコよくなったね!」

 ニコっと嬉しそうに、どこか恥ずかしそうに言うリタが、同仕様もなく愛おしい。

「…リタ!」 

 俺はリタに抱きつき、リタの存在を確かめるように強く抱きしめた。

 居るんだ、生きているんだ。

 俺の目の前で笑うリタは、俺の最愛の人、俺の全て。

 今度こそ、絶対に守る。

 俺がそんな決意をしていると、力が入りすぎていたのか、リタに怒られてしまった。 

 怒るリタも可愛かった、なんて言ったら怒られてしまうだろうか。