地獄で私と二人きり

「…アレン」

 お日様みたいな金髪は、暗い夜でも、キラキラと輝いていて、青空みたいな瞳は、昔よりも、深海のような深い色になっていて、体はたくましくなって、身長も私よりも高くて、背伸びをしても届かない。

「カッコよくなったね!」

 前世の姿よりも、かっこよくなっているのに、アレンの面影が見える。

「…リタ!」

 アレンは大きな身体で私のことを力いっぱい抱きしめた。

 私の体が、アレンの身体に包まれているような。

「痛いよ〜、アレン!」

 勇者の時から力が強かったけど、それよりも力が強くなっている気がする。

「ご、ごめん…」

 シュンと、捨てられた子犬みたいに悲しそうにしているのが、可愛くて、私も手を回し、アレンを抱きしめる。
 
 すると、アレンは尻尾をブンブンふっている子犬みたいに喜んでいた。