地獄で私と二人きり

 バーに向かう途中で、知らない男たちに絡まれた。

「お前…みない顔だな…」

「俺今、金に困ってるんだよ。だから、有り金全部貰うぜ?」

 …面倒な人達だな。

 異端者の力を使ってもいいのだけど…私のは特殊だ。
 
 異端者の力とは、触らずに物を動かしたり、はるか遠くを見たり、体の大きさが2倍になったりなどができる力。

 私の力は…羽が生えるのと、自分の血を自由に操れる。
 出血はトマトジュースで血を補ってる。

 応用が利くから便利。服のシミにならない便利仕様も助かる。(戦闘と関係ないし地味だけど)

 そうやって、力を使うか使わないかを考えていると、男たちは無視をされているのだと感じて、私に襲いかかってくる。 

 私は早くバーに行かなきゃなのに…

「吹き飛べ」

 私が焦っていると、何故か自分の口が勝手に開いた。

 次の瞬間、男たち10メートルくらい吹き飛んで、気を失った。

「えっと…」

 どうしたものか、と考えていると、窓から女の子が見える。

 …そこにいたのは、窓に反射した赤い瞳をした自分の姿だった。

「…とりあえず、バーに行こう」

 そこに行けば、すべてわかる気がする。

 私は何をすべきなのか、私の力は何なのか。

 …アレンは今、どこで、どうしているのか。

 私はもう一度、バーへの道へ歩き始めた。