2テスト勉強はゆいと一緒に!【結乃・ゆい】
【結乃】
私、結乃。私は、薄いピンクの髪の毛の、殺し屋の女の子です。
瞳の色は水色だよ!
殺し屋だってことは、お母さんにゃんたしか知らないんだ。
お母さんが日本人で、お父さんがロシア人なんだって。今はお父さんはいないけどね。
お母さんが「結乃は特別なんだね」と言っていた。
この目は、お父さんから受け継いだもの。この髪の毛は私だけ。
普通はピンクの髪の毛なんてないけれど、私はそうなった。理由はわからない。よく「幻みたいだ」って言われる。
でも今は、突然ゆいが来てびっくりして困っているところだった。
あ、あれ? にゃんたが心配そうな顔をしている……。
猫だから本当にそうかはよくわからない。だって猫だもん!
あ! そうだった! ゆい!
「なっ、何しに来たの?」
「えっ? なんでもないよ! 遊びに来たの!」
な、なんだぁ……びっくりした。
「じゃあ、中に入って!」
あれ? 何かゆいが持ってきているな。何かな?
「何か持ってきた?」
「うんっ! 宿題教えてもらうのと、テストあるじゃん!」
あっ……テスト勉強してない……。まぁ、ゆいとやるか!
「ええっと。今回のテストは、算数と社会と保健と音楽と理科と……」
「ちょっと! やめて! いっぱい言わないで! 頭おかしくなる……」
私もたくさん言ったらわかんなくなりそう。それはわかるな。
でも、うちの学校は中学みたいに、中間テストがあるから大変なんだよ……!
「まず、算数のテストから。えぇっと、1.23÷2.9=? ゆい」
「えぇっと、両方十倍して……0.42413……って長っ⁉」
長いな~。教科書バカじゃないのっ⁉
「割り切れって書いてあるよ⁉」
「もう! 一回算数終了ね! 社会やろ!」
社会は、「あたたかい土地の暮らし」。
「えぇっと、P48~P55だって。あ、教科書ね」
「おっけー! オッケー☆⌒d(´∀`)ノ」
じゃあ、問題出しちゃお!
「沖縄で生産されている物は?」
「サトウキビ! とか? あとは……パイナップルとか……」
私は、社会と理科は得意なんだ!
答えられて嬉しかった。
【ゆい】
俺、ゆい! 今日は、結乃の家に遊びに来た! 俺は、髪の毛が黒のショートカットの女の子だ!
俺は結乃と違って可愛くない。それは当たり前。
正直言って、結乃は可愛すぎる。あれは本当に人間なの? と思うほどだ。
でも正直、本当は俺は男がよかったけど、今は女でよかったなと思っている。
それは、女だからにゃんたがじゃれてくれるから!
わー! やっぱりにゃんたは可愛いなぁ……。
ずっと見ていられるのは俺だけ?
「ねぇ結乃。『沖縄で貯水タンクを置かない家がある』理由は?」
「水道設備が進んだから。例えば、地下ダムとか?」
すご……わかるんだ。いいなぁ。
「じゃあさ、次は……理科しよう!」
「うん!」
えーと……確か、理科はめだまやき! じゃなくて、メダカ!
「えーと……じゃあゆいに問題!」
絶対に答えてやる!
「じゃあ……卵子と精子が合わさることをなんていうでしょう!」
ってことは受精ってことだよね……。
「受精! そのたまごのことは受精卵!」
「正解! すごいね!」
それからテスト勉強で時間を過ごした。
さらに1時間が過ぎた。
「ねぇゆい。お願いがあるんだけど……」
「いいよ! 何でも言って!」
「お願いしたいことがあって、――、―――よろしくね!」
え、ま、マジか(;・∀・)
まあ、いいけど。
「オッケー」
今は知らなかった、この後に――負けてしまうことを。
【結乃】
私、結乃。私は、薄いピンクの髪の毛の、殺し屋の女の子です。
瞳の色は水色だよ!
殺し屋だってことは、お母さんにゃんたしか知らないんだ。
お母さんが日本人で、お父さんがロシア人なんだって。今はお父さんはいないけどね。
お母さんが「結乃は特別なんだね」と言っていた。
この目は、お父さんから受け継いだもの。この髪の毛は私だけ。
普通はピンクの髪の毛なんてないけれど、私はそうなった。理由はわからない。よく「幻みたいだ」って言われる。
でも今は、突然ゆいが来てびっくりして困っているところだった。
あ、あれ? にゃんたが心配そうな顔をしている……。
猫だから本当にそうかはよくわからない。だって猫だもん!
あ! そうだった! ゆい!
「なっ、何しに来たの?」
「えっ? なんでもないよ! 遊びに来たの!」
な、なんだぁ……びっくりした。
「じゃあ、中に入って!」
あれ? 何かゆいが持ってきているな。何かな?
「何か持ってきた?」
「うんっ! 宿題教えてもらうのと、テストあるじゃん!」
あっ……テスト勉強してない……。まぁ、ゆいとやるか!
「ええっと。今回のテストは、算数と社会と保健と音楽と理科と……」
「ちょっと! やめて! いっぱい言わないで! 頭おかしくなる……」
私もたくさん言ったらわかんなくなりそう。それはわかるな。
でも、うちの学校は中学みたいに、中間テストがあるから大変なんだよ……!
「まず、算数のテストから。えぇっと、1.23÷2.9=? ゆい」
「えぇっと、両方十倍して……0.42413……って長っ⁉」
長いな~。教科書バカじゃないのっ⁉
「割り切れって書いてあるよ⁉」
「もう! 一回算数終了ね! 社会やろ!」
社会は、「あたたかい土地の暮らし」。
「えぇっと、P48~P55だって。あ、教科書ね」
「おっけー! オッケー☆⌒d(´∀`)ノ」
じゃあ、問題出しちゃお!
「沖縄で生産されている物は?」
「サトウキビ! とか? あとは……パイナップルとか……」
私は、社会と理科は得意なんだ!
答えられて嬉しかった。
【ゆい】
俺、ゆい! 今日は、結乃の家に遊びに来た! 俺は、髪の毛が黒のショートカットの女の子だ!
俺は結乃と違って可愛くない。それは当たり前。
正直言って、結乃は可愛すぎる。あれは本当に人間なの? と思うほどだ。
でも正直、本当は俺は男がよかったけど、今は女でよかったなと思っている。
それは、女だからにゃんたがじゃれてくれるから!
わー! やっぱりにゃんたは可愛いなぁ……。
ずっと見ていられるのは俺だけ?
「ねぇ結乃。『沖縄で貯水タンクを置かない家がある』理由は?」
「水道設備が進んだから。例えば、地下ダムとか?」
すご……わかるんだ。いいなぁ。
「じゃあさ、次は……理科しよう!」
「うん!」
えーと……確か、理科はめだまやき! じゃなくて、メダカ!
「えーと……じゃあゆいに問題!」
絶対に答えてやる!
「じゃあ……卵子と精子が合わさることをなんていうでしょう!」
ってことは受精ってことだよね……。
「受精! そのたまごのことは受精卵!」
「正解! すごいね!」
それからテスト勉強で時間を過ごした。
さらに1時間が過ぎた。
「ねぇゆい。お願いがあるんだけど……」
「いいよ! 何でも言って!」
「お願いしたいことがあって、――、―――よろしくね!」
え、ま、マジか(;・∀・)
まあ、いいけど。
「オッケー」
今は知らなかった、この後に――負けてしまうことを。
