「亜里沙は自分で全てを抱え込むタイプだから、多分誰にも何も言わずにいなくなったんだと思う。
私も知らなかった位だもの。…私も心当たりを片っ端から捜してみるわ。
手始めに退職した同僚達に連絡をしてみるわね。
何か解ったらすぐに連絡するから、どんな時も携帯の電源だけは入れておいてね。
モテるのは解っているけど、女からの誘いの電話がどうのこうのと言ってる場合じゃないんだからね」
「解ってるよ、ちゃんと電源は入れてある。
亜里沙から連絡があるかもしれないからな。
とりあえず俺は亜里沙の実家へ行って学生時代のアルバムを借りてくる。
友達の所に連絡をとっているかもしれないからな」
「うん…お願いするわね」
「悪いな。新婚早々揉め事を持ち込んで。
…夫婦喧嘩の仲裁はしないって言ったのに、逆に俺がお前に助けを求める形になっちまった」
「バカね。事情が事情だもの。
晃さんだって解ってくれるわ」
「先生に謝っておいてくれよな。
…俺が亜里沙をしっかり捕まえておかなかったから…」



