亜里沙と俺の間にあった『親友』という名の鎖。 それは決して切れることの無い強固なものだと思っていた。 だけど、それは一瞬にして砕け散った。 でも俺はそれを後悔なんかしていない。 親友を失ったが同時に大切な事に気付く事が出来たのだから。 自分の中にずっと眠っていた気持ちが目覚めを向かえたのを感じる。 どうしても手に入れたいと陽歌を追いかけていた頃の気持ちとは違う。 春の陽射しの中のように、穏やかになれる場所を俺は見つけた。 温かく心ごと包み込んでくれる、安らぎの場所を…。