【中編】ベストフレンド


クスクスと笑いながらいつもの調子で語り合う。


キャッチボールをするような会話のやり取り。


近すぎも遠すぎもしない、絶妙な距離。


拓巳と私だけの特別な距離。

この感じがいつだって心地いい。

場所がいつもと違ったって、私たちの距離は変わらない。

変わるはずが無い。

拓巳にとって私はいつだって、ベストフレンドなんだから。

この距離を保つ為なら、どんな厚い仮面だって被ってみせるよ。

どんなに切なくても

どんなに悲しくても

あなたの前では笑ってみせるよ。


そう思っていた…


自信があったはずなのに…


その日は私も拓巳も


何処かおかしかったのかも知れない。