あなたがいつか陽歌と幸せになってくれればいいと思っていた。

だけど、それは私自身のせいで全て壊れてしまった。

こんな結果になるってわかっていたら、あの丘を見つけようと思わなかったのに…。

何の為に、あの場所を探し続けていたのだろう。

何故、陽歌にあの場所を教えてしまったのだろう。

陽歌が夢を夢と諦めて、現実世界の拓巳を愛してくれることだけを願ってした事だったはずなのに、全て裏目に出てしまったなんて…。

あなたを悲しませる事になるなんて思ってもみなかった。


ごめんなさい、拓巳。


私の気持ちも知らず、あなたはいつものように明るく話し掛けてくる。


その優しさが辛いよ。


だめだよ。


これ以上優しくしないで。


心があなたを求めてしまうよ。


これ以上私の心を乱さないで…


あなたを愛してしまうから…