冷酷な皇帝の溺愛

月side



5月の初め、まだ肌寒い季節のとある日、一つの学園の前に一人の少女が立っていた_____




ついにやってまいりました!依葩学園へ。




私は依葩学園の校門を見上げ、鞄をギュッと握り直す。




「ここにいるんだよね、夜宵くん…」




そう小さく呟いた私の声は誰にも届くことなく消えた。




私は覚悟を決め大きな学園の門をくぐり抜けた。




というか、ちょっと遅刻したからか人が全くいないし、敷地広すぎない?




もう覚悟折れそうなんですけど…




いや、ここでウジウジしてても仕方ない!




私は靴箱(玄関)を目指して足を進めた。