クリスマスに3つの奇跡を〜サンタはみんなの所にやって来る〜

待ち合わせ場所には、もう俊哉くんが待っていた…



「ごめん‼︎待った⁇」



私は遅れた事を申し訳なさそうに謝る…



「莉奈さん⁈そんなに急いで、走ってきたの⁇」



息切れして汗をかいている私を俊哉くんが心配する…



「うん‼︎だって早く俊哉くんに会いたくて…」



私は息切れしながら自分の心の中の声を素直に表に出した…



「俊哉くん…私…彼に、雄二に会ったの…彼は私に前を向いて幸せになってって言ってた…俊哉くんの言った通りだったよ…俊哉くん…私と付き合ってください…私は俊哉くんが好きです」



本当なら照れて躊躇しちゃいそうな言葉なのに、これも聖夜の魔法なのか…



自分の気持ちが素直に表に出すことができていた…



彼に会った⁇



俊哉くんは不思議そうな顔をしている…



「うん…サンタさんが聖夜の魔法で合わせてくれたの」



私はにっこり笑って答えた …



「何が起きたのかわからないけど、莉奈さんが前向きになれて良かった…莉奈さんから言われると思わなかったけど、勿論僕も莉奈さんが好きです…よろしくお願いします」



俊哉くんが照れたように笑って私に返事を返す…



これじゃまるで逆告白だと後で自分が恥ずかしくなったけど、これもサンタさんのおかげかな?と私はクスッと笑った…