クリスマスに3つの奇跡を〜サンタはみんなの所にやって来る〜

でも…


私の心は即答出来ずに複雑だ…



「ごめん…すぐに返事できない…」



私は気持ちが複雑すぎて、曖昧な返事しかできなかった…



「亡くなってしまった恋人さんの事がまだ忘れられないんですか⁇僕と初めて会った時に死のうとしていたのもそれでですよね⁇」



ごめんなさい…涼成から聞きました…



俊哉くんは私が曖昧な答えしかできない理由を知っていた…



俊哉くんの鋭い返しに私は何も言えなくなってしまう…



「そうだね…雄二は…私のせいで死んだの…私には幸せになる資格がないから…だから誰かと付き合っちゃいけないの…」



私は泣きながら下を向いて言葉を発した…



「それは違うと思います…亡くなった恋人さんは、そんな事きっと望んでないですよ…莉奈さんは幸せになったっていいと思います」



そう言って俊哉くんは泣いている私を優しく抱きしめてくれた…



「ごめんね泣いちゃって…俊哉くん…返事はもう少し待って欲しい…自分の気持ちをちゃんと整理したいの…必ずちゃんと返事するから…」



私は自分の複雑の心の中を素直に打ち明けて、返事を待ってもらう事にした…



「分かりました…莉奈さんがちゃんと気持ちを整理するまで僕は待ちます」



そう言って俊哉くんは去って行った…