クリスマスに3つの奇跡を〜サンタはみんなの所にやって来る〜

居酒屋でやけ酒をしてから1週間…



今日はクリスマスイブだ…



と言っても今日は残業…



私の仕事はデザイナーだ…



小さなデザイン事務所で働いている…



今日はクリスマスイブだけど、寂しいお一人様の私は、27と言ういい年齢にも関わらず、一人事務所に篭って働いていた…



時刻はもう22:00…



やばい‼︎



今日はクリスマスイブなのにこのまま仕事してたら日付が変わっちゃう⁈



私は流石に焦りを感じ、やりかけの仕事を切り上げて職場を後にした…



季節は当たり前ながら冬…



地球温暖化の影響で暖冬だと言いながらも肌身に感じる北風は冷たい…



クリスマスなんて私には全くもって縁がない…



昔はクリスマスが楽しみだった…



クリスマスにはサンタさんが大きい袋を担いでプレゼントを持ってきてくれる…



私も小さい頃はサンタさんを信じていたな…



ベッドの脇に靴下を用意して、その靴下にサンタさんがプレゼントを入れて幸せを届けてくれると本気で信じていた…



胸がワクワクして、本当にプレゼントが貰えるのか心配で眠れない時すらあった…



本当にプレゼントが入っていた時は嬉しかったな…



でも…



いつの日にか、サンタさんなんて信用しなくなった…



だって…



クリスマスなんてほんの一部の幸せな人の為のもので、寂しい何もない女子には、ただの虚しい日ってだけなんだもん…