クリスマスに3つの奇跡を〜サンタはみんなの所にやって来る〜

「来間‼︎今度の休みだけど、先方の社長と接待ゴルフが入った。お前も来られるよな?」



「次の休みですか…俺…用事が…」



「何だ、乗り気じゃないな。ここで営業成績を上げておけば、早く東京の本社に戻って出世できるぞ。お前もその方がいいだろう?」



「分かりました…俺も参加します…」



清太…



私の為に早く本社に戻ろうとしてたんだ…



なのに私は何も知らないで、寂しい、会えないのが嫌だって言って清太を困らせてた…



清太はちゃんと私の事を考えてくれてたのに、私は清太の事何も分かってなかったんだ…



「あー疲れた…早く美雲に会いたいなー」



「美雲もこれ好きそうだな。美雲と一緒に見たいな」



その後も次々と盛岡にいる清太が私の前に現れる…



普段から連絡は取り合ってるけど、知らなかったことばっかりだ…



どの場面もみんな私の事を思っている清太ばっかりだった…



清太…



何も知らないで自分の気持ちばっかり言ってごめんね…



清太の気持ち、ちゃんと私に届いたよ…



ヒューー 



眩い光がまた放たれたかと思うと、私はまた何かに吸い込まれた…