爻はメイド服が脱ぎたいっ!

「凄、」

え、?

爻はメイド服にそっと触れた。

「細かい刺繍、がたつきのないミソン目、凄い。もしかして、これ全部凛々が作ったの?」

思った反応と違う反応をされて、ビックリした。

「う、うん。私が作ったの。」

「凛々ってこんなに器用だったんだ!凄!」

もっとキモがられると思ってた。

…というか、いつも辛辣なのに、なんか、今素直でちょっと可愛いかも…

ってなに思ってんの!私!

「あ、私部活行かなきゃ。じゃあ。」

爻はそう言って部活へ走っていった。