ファースト・サーブ!

ポーン

あまり飛ばずにネットにかかってしまった。

「うぅ…」

「大丈夫!もう一球!」

ポーン
ポーン
ポーン

何回か打ったけど、一球もネットの先に行かなかった。

「大丈夫!気にしないで!ちょっと力が弱かったかもね!じゃあ、次の子ー!」

やっぱり、私にテニスなんて出来なかったんだ。

落ち込んでいると、

「腕だけで打つんじゃないよ。体で打つの。」

横から声がした。

ショートヘアの女の子。

「腕だけで打たないって、どうゆうこと?」

ショートヘアの女の子は人差し指を立てた。

「体重移動をするの。」