深い蒼に憧れて。

「でも、私はテニス部に入る。入って、最強になるの。」

「「っ!」」

「そー。だから、お気になさらずー教えてくれてありがとう!じゃーねー」

るっ子は二人に手を振って私の背中を押した。

「奈々。最強になろうね!」

「勿論。るっ子!」

私達は部室の扉を開けた。

「いらっしゃい!」

「テニス部に…」

るっ子が私の手を握る。

「「テニス部に入りたいです!」」

部長さんが微笑む。

「はい!受理しました!いらっしゃい!テニス部へ!」

私の物語はようやく始まった、そんな気がした。