そう言われて、無理やり紙袋を押し付けられる。 力強い腕に、私はどうすることも出来ずに、思わず受け取ってしまった。 ――なっ……。 「今夜のあてにでもしろよ? どうせひとりなんだろう? じゃあな~しっかり働けよ〜」 疑問を口にする前に、新はとんでもない嫌味を置き土産にして帰っていった。 ――……なんでこうも私に構うのよ……あんなことを言っていたくせに。