不仲の同期が、私の婚活を邪魔しにきた件について!


 先輩たちがどんな反応したかはわからないが、きっとその場にいた人たちはみんな穏やかな性格だったから、話が変な方向へ行くことはなかっただろう。
 とはいえだ。
  
「……私、新がそう口にしているのを聞いて、すごくショックだった。もちろん、自分でもそういう格好が似合わないことはわかっていたけど……なんていうか、そういうことじゃなくて……仲がいいと思っていた新に影であんなこと言われていたのが、ショックだった」

 傍から見れば、小さな事かもしれない。けれども私にとっては、新のあの発言はとてもショックなものだった。

 自分の感じたことを、素直に口にすると、新が私の頭に手を添えコツンと額を合わせてきた。

「もしかして、俺への風当たりが強くなったのは、そのせい……?」

 急にそんなことを尋ねられた。
 私は、少しためらったあと、正直に頷いた。