よって、すでに美希の頼みを引き受けてしまった私では対応できない。他を当たってもらうしかないのだ。 ……なにより、婚活なんてプライベートなことを話して、また三年前のように、傷つくようなことを言われるんじゃないかって思うと……と怖くなるのだ。 それでも、どうしてだろう…… 電話の向こうで、私が婚活に参加すると聞いた新が、少し焦ったような、もどかしそうな息遣いが聞こえたとき、胸が熱くなったような気がした―― 私は心で頭をふりながら、晩酌の片づけをしたのだった。