【だって、みすずはいつも文句ばかり言ってるけど、あからさまに避けられているのに、向こうはずっと変わらず接してくるんでしょう? それも出張の土産買ってくるなんて、絶対気があると思うのよね
「あるわけないでしょう」
やっぱりおかしなことを言う美希に、呆れて肩を竦める。
そもそも、好意があるなら、あんなことを言うはずがない。
まぁ、押し付けられるからといって、つい土産を受け取っちゃった私も私なんだけれど――
【ふふっ……ならさ、彼に週末の婚活パーティーのこと言ってみない?】
「はあ?」
美希のぶっとんだ提案に、呆れておかしな声が出た。
【だって、みすず、迷惑してるんでしょう? 気まずくて距離置きたいんでしょう? なら婚活に専念するから、これ以上構ってくるんじゃないわよ! ってさりげなく意思表示してみるのよ】
「わざわざ、そんなこと――」



