不仲の同期が、私の婚活を邪魔しにきた件について!


 私に似合わないとでも言いたげなあの声は、きっとこうなることを予測していたのだろう。
 似合わないだけではなく、こういう事態になって相手を不快にさせることになり兼ねないって。
 
 缶ビールをぐっとあおり、新からもらったお土産の漬物をポリポリと口にする。

 ――ん、漬物は美味しい……。新っていまだに私の好み、ちゃん覚えているんだよね……。
 
【でも、そんなちっぽけなプライド大切にする男、早いうちに別れておいてよかったんじゃない? 次の恋愛で傷を癒やせばいいのに、なかなか進まないし……だから、今回誘ったっていうのもあるんだからね?】

 美希がフォローしながら、今回のイベントを誘った理由について補足してくる。
 
 若干無理矢理のような気もしたが、彼女の言うことも間違ってはいない。私はこういうことでもない限り、男性と関わりを持つことはないだろう。あの一件以来、仕事以外で男性との関わりをなんとなく避けているから。
 彼女の気遣いを受け取り、ひとまず「心配ありがとう」と笑っておく。