最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法

「いちか」



夕食を食べ終わった史也が後ろから緩く抱きついてくる。

じんわりとした温かさで、生理痛が僅かに滲にじんで消える。史也の香りはどこか安心した。



『生理中だから出来ないよ』

「分かってるよ」

『肩とか揉んでほしい?』

「別にいらない」



私が食べていても変わらず抱きついてくる。

史也は特別優しいわけではないけど、それでもこの交際に不満はない。良い彼氏だと思う。

食べ終わった二人分の食器を下げて洗い物を終わらせる。



"家来る癖に何もしないとか最低"



今日のお昼に聞いた言葉が、頭を通り過ぎた。