最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法

「これ美味しい。ありがとう」

『ただの野菜炒めだよ…。あ、あと今日生理来たから』

「え?あ、あー…うん」



毎回家に来るたびに行為をするわけではないけれど、毎月これを言うたびに史也は少し微妙な顔をする。

行為できないのがきっと残念に思うんだろう。生理中は家にも来なくなるし。私としてはそのほうがありがたいから、全然良いんだけど。

テレビでは今日あった出来事のまとめや、明日の天気をアナウンサーが話している。

それを見ているときに視界に前髪が入ってくることに気づいた。ああ、また前髪切らないと。そうだ、後ろの髪も肩に触れるくらい長くなってきたし、また短くしたいな。



『髪、伸びてきたから短くしようと思うんだけど。良いかな』

「良いんじゃない?確かにちょっと伸びてきたよね」



さら、と私の髪を撫でる。ここのところ繁忙期で美容室に行っていなかったことを思い出した。

ドライヤーの時間が増えるのも嫌だし、史也も良いって言っているから今週末に予約して行こうかな。