最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法





「あ、こっちこっち!」

『うわー、久しぶり!ごめんね遅れちゃって…仕事が押しちゃった』

「全然いいよ、むしろ平日の夕方にごめんね。大丈夫だった?」

『うん、フレックスの会社だから問題なし』

「すごいね…、東京来てどのくらいだっけ?」

『もう2年くらい経つかな』



営業事務だった頃ももう2年も前になる。衝動的に発した退職宣言はもちろん部長を激怒させてしまったけど、結果的に早く退職できて良かった。

あの時の業務成果を職務経歴書に記載し転職サイトに登録したところ、東京の会社からオファーが来た。それも、できれば翌月からすぐ働いてほしいと。

ベンチャー企業に入るのは初めてで不安もあったけど、ベンチャーなだけあってフレックスやリモート勤務が柔軟にできる環境だったため、毎日定時に出社していた身には革命が起きたようだった。

ノートパソコン一つで仕事ができる環境の素晴らしさを知れて良かった。