あははは、と笑いだす二人を見て、思考が止まる。
ここは一体誰の実家だったか。
「あそうだ!アルバム見る?いっかの小さい頃の写真あるわよ、ほら」
「懐かし。これ俺の誕生日の写真だ」
「小さい頃の信幸、可愛かったわねー」
めくられていくアルバムには、満面の笑みでケーキの前にいる小さい男の子。写真の上にペンで"信幸の3歳の誕生日"と書いてある。
更にめくられた先には"いっかの4歳の誕生日"と書かれた写真があったが、どう見ても泣いているいちかの写真だった。
『あの、このいちかは何で泣いているんでしょうか』
「あら?なんでだったかしら…覚えてないわね。なんとなくじゃない?」
『でも誕生日に泣くって……、あれ。この写真に写っているのって生クリームのホールケーキですか?』
「うん、そうよ」
少し色褪せているが、泣いているいちかの横にはイチゴの乗っている白いホールケーキが置いてある。
けどおかしい。いちかは生クリームが嫌いで食べられないはずだ。食べると具合が悪くなる、とまで言っていた。
ここは一体誰の実家だったか。
「あそうだ!アルバム見る?いっかの小さい頃の写真あるわよ、ほら」
「懐かし。これ俺の誕生日の写真だ」
「小さい頃の信幸、可愛かったわねー」
めくられていくアルバムには、満面の笑みでケーキの前にいる小さい男の子。写真の上にペンで"信幸の3歳の誕生日"と書いてある。
更にめくられた先には"いっかの4歳の誕生日"と書かれた写真があったが、どう見ても泣いているいちかの写真だった。
『あの、このいちかは何で泣いているんでしょうか』
「あら?なんでだったかしら…覚えてないわね。なんとなくじゃない?」
『でも誕生日に泣くって……、あれ。この写真に写っているのって生クリームのホールケーキですか?』
「うん、そうよ」
少し色褪せているが、泣いているいちかの横にはイチゴの乗っている白いホールケーキが置いてある。
けどおかしい。いちかは生クリームが嫌いで食べられないはずだ。食べると具合が悪くなる、とまで言っていた。
