最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法

「ほお、名刺管理サービスまで始めたのか」

『ええ。弊社の新システムのため、2ヶ月以内に契約いただければ3ヶ月間無料でお使いできますよ』

「3ヶ月か。ちょうど経費削減で色々うるさく言われていてね。ちょっと考えてみようか」

『ありがとうございます!本日中に見積書を送付させていただきますので、どうかご贔屓に』



商談は難なく進み、来客用会議室の前で部長とは別れた。

フロアにいるはずのいちかの姿を探すが、どうにも見当たらない。前から事務服の女性が歩いてきたため、口実を作って話しかける。



『ああ、すみません。営業事務の方でしょうか?先ほど部長の方にもお渡ししましたが、弊社の新商品のチラシをどうぞ』

「はあ、どうも」