最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法

心臓がバクバクと高鳴っていく。私は、十分ありがたいと思った。不満なんて持つべきじゃない。でもこの人たちは、私の成果を認めてくれた……。

部長に明美さんが食ってかかるように、なぜ受賞者が私じゃないのかと聞いた。返ってきた部長の言葉は端的だった。



「どれだけ投票数が多かろうが、たかが事務がMVPを受賞できるわけないだろう」



ただその一言だった。