最低な彼氏と別れる方法/最愛の彼女と復縁する方法

「ねえ。彼女の家に入り浸っておいてお金も払わず家事されるままってどう思う?」

「は?最低。実家のママか何かだと思ってるんじゃない?」

「私の彼氏よく来るけど、外食は奢ってくれるし洗い物とかもしてくれるよ」

「え、だよね!!家来る癖に何もしないとか最低」

「いっちゃんのところはどう?」

『え』



ど田舎から政令指定都市へ転職し、早2年。同僚の女性陣はランチのお供によく不満を言う。

東京に比べればかなり田舎なこの都市も、田舎者の私からすれば都会には違いなく。

昨日は部長の愚痴、一昨日は営業部の愚痴だったけれど、今日は彼氏の愚痴らしい。

いっちゃんこと倉林くらばやし一花いちかである私は、黙って聞いているだけだったが不意に話を聞かれて言葉に詰まる。

1年半ほど付き合っている彼氏は、まさに愚痴の内容そのものに当てはまっていたから。