カモフラなのに溺愛されても困ります!

「終わったら、なぐさめてあげるから。約束してた、パフェ食べに行こ」

「そうだよ、楓ちゃん。クヨクヨしてるなんてもったいないよ」

「どうせダメなんだから、その精神でいけばいいんじゃない?」

「……彩羽、どストレートすぎるなぐさめありがとう」


私が苦笑しながら言うと、三人が笑う。


「卒業までにやらなきゃいけない事がたくさんあるんだし、落ち込む時間なんてマジでもったいないからね?お見合い終わったら、色々計画たてよ?」

「ちょっと早いけどクリスマスパーティーの予定もたてないとね」

「琴音、早いよ……しかし、すごいイベントが舞い込んだね。普通の人じゃ経験できない一大イベントよ?」


愛莉が言うと、続けて琴音がふんわり微笑みながら手を合わせて言った。

彩羽の一大イベントのワードにハハハと笑うしかない。


「とりあえず、惨敗予告しとくからね?愚痴に付き合ってよ?」

「もちろん。楓の良さをわからない奴はこっちからお断りってね」


愛莉が言うと、琴音も彩羽も力強く頷いたので、私は笑ってしまった。



そして、運命の土曜日がやってきた……。